上野まり子のアジアンスター

第30回東京国際映画祭まもなく開幕 会期2017年10月25日〜11月3日

第30回東京国際映画祭
公式サイト

 こんにちは 上野まり子です。
今年も東京国際映画祭の時期がやって来た。
「第30回東京国際映画祭」が10月25日(木)〜11月3日(金・祝)の10日間、TOHOシネマ六本木ヒルズを中心に、EXシアター六本木や歌舞伎座、東京国際フォーラム等の会場で開催される。 記念すべき30回を迎え、フェスティバル・ディレクターには新たに久松猛朗氏が就任、祝祭観溢れる映画祭にしたいと意気込みを語った。

第30回東京国際映画祭アニバーサリービジュアル

フェスティバル・ディレクター 久松猛朗  「映画を観る喜びの共有」、「映画人たちの交流の促進」、「映画の未来の開拓」という3つのビジョンを掲げた久松氏は、30周年を記念して蜷川実花の写真を起用した「アニバーサリービジュアル」も制作した。

 まず「Expansive-映画を観る喜びの共有」では世界各国、地域からの幅広いテーマやジャンルの映画を紹介し、多種多彩で豊かな映画の魅力を共有し、誰でも参加したくなる祝祭観溢れる映画祭を。「Empowering-映画人たちの交流の促進」では日本をはじめ各国の映画文化、映画産業に携わる人々の交流のハブとなり、相互間の発信、受信を活発にして新たな出会いが生まれる場の提供を掲げ、六本木ヒルズ内の「ヒルズカフェ」「大屋根プラザ」「六本木ヒルズアリーナ」の3カ所に交流地点を設けるとした。さらに「Enlightening-映画の未来の開拓」では若いクリエーターの育成や、未来のクリエイターの創出に取り組んで、彼らが世界に羽ばたくプラットフォームの役割を果たすと同時に映画の魅了、映画を観る喜びの共有によって若い映画ファン、将来の映画ファンの開拓に取り組むとしている。すでにこの夏休みを利用して23人の中学生が実際に映画づくりのワークショップを開催、その現場を追ったドキュメンタリーも製作された。
また例年同時に開催される「TIFCOM」は今年、会場を池袋に移し、さらに連携を強化、映画産業の発展にも貢献したいとした。

トミー・リー・ジョーンズ  さて、今年のコンペティション部門には世界88カ国から1538本が応募され、予備審査を経た15本が上映される。そのほか、アジアの新鋭監督たちが賞を競う「アジアの未来」では10作品。個性溢れる日本のインディペンダント作品から、チャレンジ精神満ちた作品を上映する「日本映画スプラッシュ」では9作品が上映される。国際審査委員長には俳優で監督のトミー・リー・ジョーンズ氏が就任。国際的な映画人で構成された審査委員のもと審査が行われ、最終日のグロージングセレモニーで各賞が発表される。

 ショーケースとしては、オープニング作品やクロージング作品を含む日本公開前の最新作が「特別招待作品」としてプレミア上映される。また世界の有名映画祭で受賞した作品の上映「ワールド・フォーカス」。

銀幕のミューズたち

 過去1年間の日本映画を振り返り独自の視点でセレクトした作品の上映「Japan Now」では、特に30周年を記念し、「銀幕のミューズたち」と題され、蒼井優、満島ひかり、安藤さくら、宮崎あおいの4人の女優が特集されて各2作品、他7作品が上映される。

 さらにアジア映画のこれからを支える作品の上映「CROSSCUT ASIA」。今年は特にカンボジアに注目して「カンボジア若手短編集」、台北駐日英剤文化代表処との共催「台湾電影ルネッサンス2017」。

 「日本映画スプラッシュ」では日本の名作映画をデジタル・リストアし、4作品が上映される。 TIFFチルドレン及びTIFFティーンズの「ユース」部門では同年代を主人公にした映画の上映やサイレント映画の名作のパフォーマンス付き上映。中学生による映画づくりの実体験を収めたドキュメンタリーなどが上映される。

 第4回目となる「歌舞伎座スペシャルナイト」、今年は市川海老蔵の舞台。

 さらに「映画クレヨンしんちゃん]シリーズなどの監督「原恵一の世界」を実施。

 六本木ヒルズアリーナでは「Cinema Arena 30」と題し、過去の上映作品6000本の中から東京グランプリ、オープニング作品など30本を厳選、一挙に野外無料上映される。

 また、東京国際フォーラムCでは東京国際映画祭初となる『ゴジラ』シネマ・コンサートが開催され、新・旧のゴジラ作品監督のスペシャルトークショーも予定されている。

 新たにスポンサーとなったアメリカン航空による「スティーブン・ソダーバーグの世界」。感動的なミュージカル映画の上映「トリビュート・トゥ・ミュージカル」。ハロウィンを前の週末行われるのは様々なジャンルのオールナイト上映「ミッドナイト・フィルム・フェス!」。またマイケル・ジャクソン最新アルバム「スクリーム」のリリース記念『マイケル・ジャクソン スリラー3D」+「マイケル・ジャクソン ゴースト」のハロウィン限定プレミアム上映など、スペシャル企画も盛り沢山だ。


鋼の錬金術師
© 2017 荒川弘/SQUARE ENIX
© 2017 映画「鋼の錬金術師」All Rights Reserved

 オープニング作品は国民的コミック「ハガレン」を実写映画化したファンタジー・エンタテインメント、曽根文彦監督の「鋼の錬金術師」(日本)。



空海ーKU-KAIー
© 2017 New Classics Media,Kadokawa Corporation
Emperor Motion Pictures,Shengkai Film. All Rights Reserved

 オープニングスペシャルでは原作夢枕獏で日中共同製作のチェン・カイコー監督作品「空海ーKU-KAIー」(中国/日本/香港)。


不都合な真実2:放置された地球
© 2017 Paramount Pictures. All Rights Reserved

 クロージング作品はアカデミー賞2部門で受賞し、世界的大ヒットとなった「不都合な真実」の第2弾で今もっともタイムリーと言えるポニー・コーエン、ジョン・シェンク監督「不都合な真実2:放置された地球」(アメリカ)が上映される。

 また新たに「東京ジェムストーン」賞が創設され、宝石の原石のような輝きを放つ若手俳優を東京で見いだし、世界に紹介し活躍の一助となろうということで、出品される作品の中から国内外を問わず数名の若手俳優が選出される予定だ。

坂本龍一

 なお、開設4年目となる「SUMURAI(さむらい)」賞にはすでに音楽家の坂本龍一氏の受賞が決定している。

 今年も国内外からスターや関係者らが来日、華やかなレッドカーペットやイベント等が繰り広げられる予定。映画にどっぷりと浸る10日間となりそうだ。

<第30回東京国際映画祭 開催概要>
開催期間:2017年10月25日(水)〜11月3日(金・祝)[10 日間]
会場:六本木ヒルズ、EXシアター六本木(港区) ほか
主催:公益財団法人ユニジャパン
公式サイト:www.tiff-jp.net

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