『ツタンカーメン展〜黄金の秘宝と少年王の真実〜』上野の森美術館にて開幕
こんにちは 上野まり子です。
エジプト考古学博物館所蔵『ツタンカーメン展〜黄金の秘宝と少年王の真実〜』が東京・上野の森美術館にて8月4日（土）開幕した。
1922年、王家の谷で奇跡的に発掘されたツタンカーメン王墓にはまばゆいばかりに輝く黄金の棺。そこには少年王と多くの副葬品があった。それは20世紀最大の発見として世界中を熱狂させた。1965年にはツタンカーメンの「黄金のマスク」が来日、高度成長期の日本で大きな話題となり、日本美術史上-最多入場者数を記録した。
あれから47年、再びツンカーメン王墓を初め王家の谷などから考古学調査によって発見された美術的、考古学的に貴重な品々が再び上陸、『ツタンカーメン展〜黄金の秘宝と少年王の真実〜』として3月より7月まで大阪天保山特設ギャラリーで開催されて93万人を動員した。東京展は2004年スイスのバーゼルを皮切りに世界各都市を巡回、1000万人を動員してきたこの展覧会の最後を飾る。
チュウヤの人型棺
ツタンカーメン棺形カノボスこの展覧会ではツタンカーメン王墓から発見された日本未公開の副葬品など約50点他、古代エジプト新王国時代・第１８王朝の秘宝と合わせて122点が展示されている。<
中でも目玉はツタンカーメンの棺形のカノボス容器で、内臓を収めたとされる高さ40cm弱の黄金に輝く容器。また胸を飾った即位名を象った首飾りは黄金とともにスカラベの青色も美しい。今回の展示品には父アクエンアテン王など彼の家族のものも含まれる。総合監修は元エジプト考古大臣で、世界的エジプト考古学者ザヒ・ハワス博士。これまで多くの謎に包まれていたツタンカーメンについて、CTスキャンやDNA鑑定に基づいて健康状況や死因、死亡年齢、親子関係に関する画期的な研究成果をあげ、その研究は現在も進行中だ。
古代エジプトの歴史の中で最も華やかな時代を生きた少年王ツタンカーメンの真実と素顔に科学と考古学の両面から迫る今展覧会、3300年の時を超え、蘇る古代エジプト黄金の秘宝に触れ、悠久の歴史の一瞬を感じてみるのはいかがだろう。◆
開幕前日の8月3日（金）には駐日エジプト大使ヒシャム・エルゼメティー氏、主催フジテレビジョンの日枝会長他関係者が出席してオープニングセレモニーが行われた。
まずは日枝会長が悠久の時代に想いをはせ、エジプトとの更なる友好関係に貢献できればと挨拶。駐日エジプト大使は1862年エジプト使節団が渡エジプトして以来150年の友好関係を保っている。６週間前には東北の被災者をエジプトに招待し、長い友情を記念したツアーを行った。この展覧会には考古学の専門家が吟味した物が選ばれており、エジプトで最も有名なヒーローとともに悠久の旅を！とメッセージした。
セレモニーにはこの展覧会のCMに起用されているタレントのタカアンドトシも出席、今後二度と見られないからこの機会に是非来場をとアピールした。
今回の展覧会の図録もとても丁寧に製作されており、お勧めだ。
また、エジプト考古学博物館他エジプト旅行は協賛エイチ・アイ・エスでH.I.S. エジプト旅行
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写真：ツタンカーメンの棺形カノボス容器（内臓を保管していた容器）
Photograph © Sandro Vannini【概要】
エジプト考古学博物館所蔵
『ツタンカーメン〜黄金の秘宝と少年王の真実』
会 期：2012年8月4日（土）〜2013年1月20日（日）
好評に付き会期延長決定
会場時間：10:00〜18:00（最終入場17:00まで）
会 場：上野の森美術館
チケット：入場可能当日券￥２,700（会場窓口およびエキュート上野チケットセンター）
入場可能前売り券:￥2.500（10/1〜12/9までの分は9月30日まで購入可能）
グッズ付特別前売券などチケットのお求めは おトク！ぴあ他
主催：フジテレビジョン、関西テレビ、産経新聞社、キョードー東京、ぴあ、ツタンカーメン展実行委員会
後援：エジプト考古最高会議、エジプト観光省、駐日エジプト大使館、外務省、文化庁
監修：ザヒ・ハワス博士
展示協力：エジプト考古学博物館
詳しくはオフィシャルHPにて
http://kingtut.jp
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