上野まり子のアジアンスター

シン・スンフンJAPAN LIVE 2013取材レポ“全ては歌に込めて”

シン・スンフン

 こんにちは 上野まり子です。
韓国“バラードの帝王”シン・スンフン4年ぶりとなる日本公演、「THE SHIN SEUNG HUN JAPAN LIVE 2013〜GREAT WAVE〜」[主催:CJ E&M Japan(Mnet)/E-MOTION]が昨年12月26日27日の両日、中野サンプラザホールにて開催された。

シン・スンフン

 ステージ上の階段上部から「♪微笑みに映った君」を歌いながら登場したシン・スンフン氏はゆっくりと階段を下り、短く「シン・スンフンです」と挨拶。続く「♪I Believe」はアカペラでスタートし、途中からはリズミカルで明るいアレンジで。ファンは立ち上がって手拍子を送る。「本当に久しぶりです、待っていましたか?」に大きな歓声。「私も会いたかったです」とここまで日本語でのご挨拶。「日本語大丈夫そうだな!」と言いつつも、いつもの通訳チャンさんを呼び込んでのトークタイム。韓国にいながらも皆さんの事をいつも気にかけていたと言う彼。一番の心配は皆さんの健康。次に皆さんがK-POPの若手に乗り換えていないか。「正直、もう可愛いという年ではないが・・・」と会場を沸かせた。そして「2004年以来の友情を信じ、カッコイイ振り付けはないが、すばらしいバラードをお聴かせする」とコンサートは本格的にスタートした。
 この3年間を取り戻すためにと選ばれたのは初めて作った曲「♪今日みたいなこんな窓の外がいい」と最新作「♪君」。デビューから23年間の歌手生活を一気に振り返る事になった。続いて映画『連理の枝』から「♪僕より少し高いところに君がいるだけ」を韓国語で。ギターの爪弾きでスタートした「♪秋色の追憶」には一際大きな歓声が上がった。続けて「♪君だけのための愛」。

シン・スンフン

「テンポの良い曲をお届けしたい」とスウィングジャズで「ジャズの世界へ」。「♪泣かせないで」。続く「♪君はサファイヤのように」では彼の華麗なステップに大歓声。日本語での「♪初恋」に続いてダンサーたちが飛び出して「♪Love Witch」、サングラスをかけたシン・スンフン氏もダンスを披露。そして欠かせないコーナー「♪オンマヤ」、お決まりの振り付けを忘れていないか一先ずリハーサル。ファンは3年の月日をものともせずにしっかりと振りをつける。これにはシン・スンフン氏も驚き、感激した様子で大いに盛り上がった。

 さて一旦ステージを後にした彼、スクリーンにはシン・スンフン氏インタビュー映像。インタビュアーは?と言えば扮装した彼自身。一人二役のショートムービーでファンを楽しませた。映像には「皆さんが5分間の短いドラマで爆笑してくれたら僕は幸せだ」とのメッセージが添えられた。
再登場のシン・スンフン氏は日本語で「♪LOVE LOVE LOVE」。くるりとマイクを会場へと向け歌ってと促す。

シン・スンフン

「クリスマスコンサートにしたかったけれど、会場がなくて」と彼、それでもクリスマスの25日に来日し、すぐにリハーサルに打ち込んだ。それが皆さんへのプレゼント」と一日遅れのクリスマスソング。ドラマ『アイリス』から「♪Love is Ilis」や日本での新曲「♪Song for You」をアコースティックギターで披露した。 リメークアルバムにも収録の「♪Sweet Memories」。「この歌詞のように辛い事も時が経てば、甘い思い出になる!」との言葉が添えられた。 続くは「♪蝶効果」、強いスポットが幾筋も彼に向けられ、その光は客席へも。すると眩しそうにしているファンを見つけて前奏を止めて、ライトを消させた。一筋のスポットだけでやや地味とも思えるステージ、だがその効果は絶大で、しーんと静まり返った会場に彼の歌声だけが響くという感動的なステージとなった。

シン・スンフン

 6年で3枚のミニアルバムをリリースしチャレンジを続けてきた彼、その集大成アルバム『GREAT WAVE』からタイトル曲「♪SORRY」。迷いは終わり、新たな20年を歩むと誓った。そして「♪ロミオ&ジュリエット」。もちろん振りのチェックも怠らない。ダンサーも加わっての欠かせない一曲だ。ハンドスピーカーで始まったのは「♪飛上」“ララララ!ラララ!”会場中が盛り上がる。“Jump!Jump!”「♪はじめてのその時のように」。「楽しいですか?私は大変です!」。それでも「皆さんの幸福そうな顔を見て、気分良くノッて歌った」と彼。

シン・スンフン

 そして次はバラードのステージ。「最近は悲しすぎるバラードはトレンドではない。だがトレンドを追うつもりはない。こうして悲しいバラードを歌ってきたからこそ私はここにいる。」という思いを語り、<心で歌う歌手でいる>と決意も新ただ。
 深く刻んだ、ある哀しい別れ「♪行ってしまうのか」。そして語るように歌う「♪こんな僕を」。とうとうと歌い上げる「♪見えない愛」。そして「♪その後しばらくの間」。歌い終わると客席全員が立って聴いていることに気づいた彼、「バラードを立って聴いて下さって、本当にありがとう。歌っていて良かったと思う」とその感動を伝えた。「デビューして23年、『ミュージシャンは全てを歌で表現する』と言うことがわかった。全ての気持ちを心に込めて歌った。本当にありがとうございます」と彼。「日本のファンには感動する。これからも言葉の代わりに音楽で伝える。歌手シン・スンフンでした」。最後に日本語での「♪言葉に出来ない」、まさしく彼の今の心境を歌うに相応しい選曲。「ありがとうございます」の言葉を残し、ステージ上の階段を上がり、やがてその姿を消した。

シン・スンフン

 鳴り止まないシン・スンフンコール。アンコールに応え真っ白のスーツ姿で再登場の氏、第一声は「やはり雨男です。外は大雨です」。 いつまた会えるかわからないが、忘れないで欲しい。どんな時でも幸せで居てほしい。辛い時には僕の歌がなぐさめになれれば。“愛する事しかない!”先輩の<歌手は音楽で>の言葉に従って、<いつも君の傍に居られるように。いつも君の傍にはシン・スンフンの歌がある>とメッセージして、「♪My Melody」をラストに公演は終了となった。
 なお、この来日公演の模様はバックステージ映像とともに、2月Mnetにて独占放送が決定している。

高速・夜行バス予約サイト WILLER TRAVEL

【放送案内】
『THE SHIN SEUNG HUN JAPAN LIVE 2013〜GREAT WAVE〜』
2013年 Mnet Japan制作/60分/Mnet Japan独占放送
本放送:2月9日(日)深夜0:00〜1:00
再放送:2月10日(月)深夜2:30〜3:30、2月15日(土)午後3:30〜4:30
放送チャンネル:韓国100%エンターテインメントチャンネルMnet
詳しくはHP:http://jp.mnet.com/jtv

シン・スンフンジャパンオフィシャルファンクラブ

【今日の一言】
 一番好きな楽器は?と訊ねられたら、「拍手」と言うシン・スンフン氏。彼のステージは度々取材しているが、いつも感動する。長い歌手生活でも大ヒットと言われる代表曲は必ずプログラムされるが、必ず新たなアレンジ、編曲が加えられる。もちろん会場が一体となるあの振り付け入りの楽曲もいつも同じなようで新しい。初めて来た人も、これまでに何度も参加した人もこぞって楽しむ独特の雰囲気でエンターテインメントの真髄をみる思いだ。また彼の日本語は飛び切り美しく、忘れていた<綺麗な日本語>の記憶を呼び覚ましてくれる。中でも上野お気に入りは「♪僕より少し高いところに君がいるだけ」日本語バージョン。これからも悲しいバラードを歌い続けて欲しいと強く願うしだいだ。

【CD ご紹介】

シン・スンフン スペシャルアルバム - Great Wave (韓国盤)
20th ANNIVERSARY JAPANESE BEST

チケットぴあ

本サイトで掲載されている記事、写真の無断使用・無断複製を禁止いたします。




トップページ      アジアmenu




チケットぴあ

高速・夜行バス予約サイト WILLER TRAVEL