上野まり子のアジアンスター

キム・スヒョン涙の1stファンミーティング取材レポ

キム・スヒョン

こんにちは 上野まり子です。
 読売新聞大阪本社版夕刊「Wa美Sa美」にキム・スヒョン氏へのインタビューが掲載されました。お楽しみいただけましたか。
インタビュー取材後記をお届けする前に、「キム・スヒョン1stファンミーティング2013」の取材レポートをお届けします。

 6月30日渋谷公会堂、会場は2階まで満席になり、その人気振りを示したキム・スヒョン日本初ファンミーティングはオフィシャルファンクラブ設立を記念して開催された。
 数々のスチール写真が映し出されたスクリーン。「スヒョン氏〜!」の声に促され、キム・スヒョン氏が登場。スレンダーなボディーにノーカラーの真っ白なスーツが良く似合う。「日本での初ファンミ、本当に幸せです」と挨拶したキム・スヒョン氏は会場を見渡し、多くのファンに目を丸くした。“こんな経験初めて、ミスしても大目に見て!”と感激した様子。その場で2つ、3つジャンプして緊張を解した。

 この日直前には韓国映画史上最高の興行成績を記録した映画『10人の泥棒たち』の舞台挨拶が行われた。「日本で初出演映画の舞台挨拶が出来て嬉しかった」と感想を述べた。
 ここで『10人の泥棒たち』メーキング映像が紹介された。そこには監督に指示を仰ぐ彼の姿。また「最初は役をうまくこなせるか心配した」という監督も、何度も繰り返すキスシーンには「段々上手くなってる」とやや嫉妬気味の笑顔を見せながら、「素直に演じてくれた」と賞賛した。
 「若かったな!照れくさい」と2年前の撮影を振り返るキム・スヒョン氏。初めての映画だった為、プレッシャーもあり、それに打ち勝つ必要があったが、監督や先輩たちが引っ張ってくれた。当時は見なければいけない映画として評判になったと紹介した。
 ファンはキスシーンが気にかかるようで、「とても素敵なキスシーンでしたが、カメラや観客を意識する?」との質問。「まずはお褒め頂いて」とさっと立ち上がり礼をする彼、役が置かれている状況を加味して、役になりきり感情を表現すると答えた。

 続いては出演ドラマ『クリスマスに雪は降るの?』、『ジャイアント』の映像。
自身の演技を見ながら恥ずかしがる彼、ついに「止めろー!」の一声。 ボクシングジムに通い、何度も殴られる練習をして臨んだ『ジャイアント』 では、スパーリングシーンでスレンダーながら鍛え上げたボディーを披露。会場の歓声に「ファンミがこんなに大変だとは!」とぽつり。また『クリスマスに雪は降るの?』『GO』 の窪塚洋介の反抗的なところを参考にしたと明かした。

 一旦退席したキム・スヒョン氏、その間スクリーンでは、番組収録で会った武井咲、主演映画『隠密に偉大に』で共演したイ・ヒョヌ、パク・ギウン、同じ事務所の先輩キム・ヒョンジュンからのビデオメッセージが紹介された。
 今度は白のノーカラーのシャツに黒のサイドライン入りのパンツスタイルで登場。事務所の後輩でもあるイ・ヒョヌについて、可愛い弟でもあり、俳優として素晴らしい。またキム・ヒョンジュン先輩は趣味が多彩で、特に海中散歩は僕もやってみたいとし、「三人とも『ヒョン』がつく」と思い出したように一言加えた。

 さて、ここで本日のメインイベント。「ファンクラブ名大発表!<always KIM SOO HYUN>」と高らかに宣言した。多くの応募の中から<いつでも、いつまでも応援してほしい>と選んだ名前、「沢山愛して!」とメッセージした。 続くプレゼント大抽選会では映画『隠密に偉大に』韓国舞台挨拶の際に着用した衣装や愛用の帽子、『10人の泥棒たち』サイン入りポスターや『ドリームハイ』のDVD-BOXなどがプレゼントされた。

 予め募集したファンからの質問に<何でも答えちゃいます>コーナーでは、日本語で書かれた質問をゆっくりと読み上げた。実は高校時代に日本語を習っていたそうだが、8年も前のことで忘れたと残念そうだ。母親から勧められて俳優になった事、今はチャレンジャーで様々な役に挑戦していきたいなど、ファンの質問に誠実に答えた。またタイムマシーンがあってもきっと乗らないだろうと慎重な面も見せた。

 <本日開店ラーメン屋キム・スヒョン>では調理台が持ち出されて、いつも作っているというラーメンをファンに振舞った。がお味の方は・・・。「自信があったのになー!」と彼。ラーメンの<ご馳>に預からなかった方にも撮影タイムのプレゼント、「変なのは削除してね!」と念を押してスタート。一斉に上げられたファンのカメラにポーズを取って応じた。
キム・スヒョン氏が退席するとスクリーンには映画『隠密に偉大に』の韓国での試写会の模様。そこには事務所の先輩ペ・ヨンジュン氏の姿も。

キム・スヒョン

 数々の記録を更新している初主演映画『隠密に偉大に』は6月30日時点で660万人の動員を記録した。北朝鮮の精鋭スパイを演じ、南(韓国)での活動では身分を隠し「おバカ」を装う。極寒のなかスウェットとサンダルには苦労した。パク・ギウンとイ・ヒョヌとの三人の魅力にどっぷり浸かったなら、純粋な笑顔が出るだろうとアピールした。

 さて彼をスターダムにのし上げてくれたのはやはりドラマ『ドリームハイ』 だろう。皆さんに知って頂くことになった記念すべき作品だが、今後はこんなぶざまな演技をしない様努力すると誓うキム・スヒョン。だが、多くの先輩とご一緒できて学ぶことも多かった。特にペ・ヨンジュン先輩とは少しずつ親しくなり、モニターしてくれた。それは『太陽を抱く月』まで続いたと明かした。
 そのドラマ『太陽を抱く月』 はNHKでも全国放送され、キム・スヒョンの名を更に広めるきっかけとなった。この作品で壁に当たったと言う彼、先輩たちが助けてくれたお陰で光を放つ作品になった。子役も一役かったと話した。

 イベントも後半に差し掛かると、数人が席を立ち帰り始めた。そこでキム・スヒョン氏「なんでやねん!」と大阪弁。会場には関西方面からお越しの方も多く、「新幹線の時間があるから」とやむなく帰る人たちだ。名残惜しそうに手を振るファンに「でも気をつけて!」と優しく送り出した。

 キャラクターになり切って感情シーン、キスシーンを演じることが快感であり、大好きだという彼、スクリーンにはドラマ『太陽を抱く月』ダイジェスト映像。 そして一段と大きい歓声が上がったのは歌のコーナー、OSTからの一曲。キム・スヒョンは素晴らしい歌声を最後に「また、会いましょう!」とステージを後にした。

 一斉に上がったアンコール。暗転したステージは再び光が差しそうにもない。期待と不安な面持ちのファン。
しばらくして二階ドアから登場したキム・スヒョンにファンは大騒ぎ。四方八方に丁寧にお辞儀をしながらプレゼントのボールを投げ、もみくちゃになって歩みを進めた。そして一階にも。

 ステージに戻ってきたキム・スヒョン、そのサービス振りに会場からは大歓声。「全員の分を用意できなくてすみません、お怪我はなかったですか」とファンを気遣う彼。「手を握っていただき、興奮して気分が良かった」と感想を述べ、折角だからとファンをバックに記念写真の撮影。

 次回作をじっくり選んでいるところ、良い作品でまたお会いする。MCの「また、来てくれる?」に「もちろんっす!」と答え、次回お会いする時には更に良い演技、良い歌を持ってくる。「これからも邁進するので宜しくお願いします。幸せでした。ありがとう」と挨拶した。ファンの温かい拍手にキム・スヒョンの目からはとうとう涙がにじんだ。ファンの声援に送られてステージを後にした。こうして「キム・スヒョン1stファンミーティング2013」は終了となった。
なお、このイベントの模様はDATVプレミアム番組で放送される。

DATVプレミアム番組/来日密着スペシャル番組 『always☆キム・スヒョン〜あなたをもっと知りたい』
キム・スヒョン日本公式ファンクラブ「always KIM SOO HYUN」

■キム・スヒョン インタビュー
掲載:読売新聞 7月19日夕刊(大阪本社版)「Wa美Sa美」

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