上野まり子のアジアンスター

クォン・サンウ×ユンホ(東方神起)主演最新作「野王」5月KNTVにて日本初放送

クォン・サンウ×ユンホ(東方神起) 話題の最新作
女は野望を抱き、男の純愛はやがて復讐へ…
「野王」
「野王」
© SBS

こんにちは 上野まり子です。
一発の銃声で幕を開けるドラマ『野王』。そこは一般人の出入が厳しく制限される青瓦台、中でも聖域とされる大統領夫人の住む官邸の一室。対峙するのはかつて愛し合った男と女。その行き違った運命に終止符を打つため、血に染まった絶叫が響く。
『野王』は極貧の生活から抜け出し、ファーストレディになった女ダヘと、彼女のため全てを犠牲にする男ハリュの物語。彼女のせいで全てを失ったハリュは憎悪の復讐に燃える。

ハリュとダヘ

孤児院の前に捨てられた嬰児で、シスターによって神の下し給うた子と名づけられたハリュを演じたのはクォン・サンウ。ドラマは基本的に面白くなければならないと言うクォン・サンウは明るかったハリュが変わっていく姿に注目してほしいとコメントしている。 そのハリュが愛した清楚で可憐だが、側に寄れば強い香りを放つユリのような女チュ・ダヘはスエが演じた。唇に笑みをたたえつつ、目には常に深い悲しみを漂わせ、最高の野望を夢見る。スエは撮影が進むにつれて役作りに対する負担が大きくなったと話している。

ドフン また大企業グループの御曹司ペク・ドフン役には、自身新人俳優だと挨拶するユンホ(東方神起)。大らかに育ったドフンが、ハリュに対する嫉妬心とダヘに対する執着心に苛(さいな)まれて行く。ドフンは大学のアイスホッケーの選手としてライバル校との熾烈な試合に臨む。SBSのバラエティ番組で軽快なスケーティングを披露したユンホは、『野王』にキャスティングされてから、集中的に個人レッスンを重ねて役に臨み、その実力は対戦校の選手として撮影に協力したキョンヒ大学アイスホッケー部の選手も舌をまく程だったという。またそのシーンの撮影にはファンクラブ会員1000人が協力した。

もう一つ話題なのが、キム・ナムギルが主人公たちの胸うずく愛のテーマ曲「♪君は知らない」でOSTに参加していること。キム・ナムギル特有の美声は二人の悲恋、哀切感を高潮させる。3オクターブに近い広い音域にも、全くぶれることなく、ダイナミックでパワフルな歌唱力を誇示し、高い評価を得ている。この曲は実は歌手兼プロデューサーのパク・ソンジュがキム・ナムギルに贈った曲で、キム・ナムギルが自身のファンミーティングで披露した。それを『野王』OST関係者が耳にしたことがきっかけとなり、主題曲として抜擢された。歌手でもなく、出演もしていないドラマOSTへの参加はこのような経緯からだ。

脚本のイ・ミヒョンは正統メロドラマの基本的な組立てに、多くの反転と伏線を敷き、緻密な推理構造を加味して、視聴者が容易に結末を類推することを難しくしている。
クォン・サンウに向けられる銃、愛情と裏切り、憎悪と憐憫に満ちた悔恨の涙を流すスエ。ミュージックビデオのような予告編は、ドラマ全体のストーリーを圧縮して見せる。
愛によって、あるいは復讐に燃える心によって、人は生きる力を得る。この二つを胸に、己の命ほどに大切にし、愛した女に向かう男の復讐心。男は復讐の果てにようやく悟る、男にとって復讐もまた愛であったと。
プロローグでの銃声は果たして彼らの最期だったのだろうか。
男の一生をかけた壮絶な愛を通して、昨今の安っぽいロマンスに疑問を投げかけたいと企画された『野王』は5月KNTVにて日本初放送スタート。

【概要】
ドラマ『野王』
2012年/韓国SBS/全24話
監督:チョ・ヨングァン 『私の期限は49日』『天使の誘惑』、パク・シヌ 映画『白夜行-白い闇の中を歩く-』
脚本:イ・ヒミョン 『屋根部屋のプリンス』『不良家族』『窈窕淑女』ほか
★出演
クォン・サンウ クォン・サンウ(『シンデレラマン』)

スエ スエ(『千日の約束』)
チョン・ユンホ ユンホ(東方神起)(『No Limit〜地面にヘディング〜』) ほか

【放送案内】
放送局:KNTV

放送開始;2013年5月10日〜
毎週金曜日 20:45〜22:00
再放送:毎週木曜 9:35〜10:45
KNTV ドラマ「野王」HP

【今日の一言】
野王OST 野王(ヤワン)/ 韓国ドラマOST (SBS)(韓国盤)
キム・ナムギルはドラマ「恋人」日本公式ページを担当した関係で、私が応援している俳優の一人だ。以前の来日イベントの際に聴いた歌声は、歌手と見紛う程の美声で“天は二物を与える”と思ったものだ。今年始めのファンミーティングは残念ながら取材の許諾が取れなかった。多くの方から取材のリクエストを頂いたが、主催者側の意向に付き、レポートがお届けできなかったのは致し方なく、ご了承していただくしかない。
ところで、先日銀座4丁目のビルに掲げられた大型ビジョンに何やら素敵な人が映し出されているではないか。“あれは誰?”と目を凝らして見ると、それはキム・ナムギルが歌っている姿。街の騒音にかき消されながらも漏れ聴こえるその美声にただならぬ才能を再確認した次第だ。ドラマと同時にキム・ナムギルの哀しくも、透明な美しい歌声にご注目を!


【出演者関連作品】


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